2013年1月10日木曜日

Einstein & Eddington Part7~10

Einstein & Eddington Part7~10




Einstein & Eddington Part4~6

Einstein & Eddington Part4~6



Einstein & Eddington Part1~3

Einstein & Eddington part 1~3



相対α、1984年3月20日(火)



相対α、1984年3月20日(火)

 ケネディ国際空港に着いたのは午後6時だった。まだ夏時間になっていないので、時差14時間、飛行時間もほぼ14時間。つまり、20日の18時に成田を出れば、20日の18時にニューヨークに着く、ということだ。19日にビザの手配、チケットの手配をすませた。パスポートは会社の指示で作らされていた。海外で何かあると応援に行かないといけない、ということで。

2013年1月9日水曜日

相対β、1979年2月17日(土)


 相対α、1979年2月17日(土)

「私も同じことを考えていたの。私たち、同じ母親をもった兄妹みたいな感じがする」
「ちょ、ちょっと、それはマズイ。兄妹だと、キミにキスもできないよ」
「あら、概念として、ということで、キスでも何でもしていいのよ」
「う~、ま、まあ、それは将来の課題にとっておきたい」
「初日だもんね」
「そう、初日も何も、まだ数時間しか経過してない。。。おっと、もう7時半過ぎだよ。絵美、帰らないと。。。」
「あら、ホントだ。母に早く帰る、っていったんだ」
「帰ろう」といって、バーテンさんに「チェックお願いします」と頼んだ。
「デートの条件、よね?ごちそうさま」
「おやすいご用で」

 僕ら電話番号と住所を交換して、ホテルを出た。御茶ノ水駅まで行く途中で、絵美が、

「ねえねえ、明日もひま?」とうれしそうにいう。「ひまだよ」と僕。
「上野行かない?近代美術館と、国立博物館と科学博物館に行きたい!」
「いいよ、僕も最近行っていないから」
「じゃあ、明日、お昼過ぎでどう?」
「りょうかい、出る前に電話かけるよ」
「つき合ってくれて、ありがとう」
「こちらこそ」

 僕らは、御茶ノ水駅で1、2番線と3、4番線で別れた。彼女の電車が来るまで、僕は彼女をずっと見ていた。彼女も僕をずっと見ていた。いろいろな人がホームにあふれていて、面白そうな人を見かけると、指さして彼女は笑う。僕も笑う。